埼玉新聞

 

自転車の男が不審、パトロールの警官職質 バール所持発覚、容疑で逮捕 事件56件確認し送検「生活費が」

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 県警捜査3課と東入間署、川越署の合同捜査班は29日までに、窃盗などの疑いで、住居不定、無職の男(60)=常習累犯窃盗罪で公判中=をさいたま地検川越支部に追送検した。

 捜査班は川越市、さいたま市などで発生した窃盗事件など56件(被害総額約131万円)を確認、うち53件(同120万円)を追送検し、捜査を終結した。

 追送検容疑は2015年8月上旬ごろから昨年10月16日ごろの間、さいたま市西区の事務所など53カ所に侵入、現金約115万円やたばこ1カートンなど256点(時価計約4万円相当)を盗んだ疑い。

 同課によると、男はドライバーなどでガラスを破って侵入。現金や食べ物を中心に盗んでいた。

 昨年10月15日午前3時ごろ、ふじみ野市内で自動車警ら隊がパトロール中、自転車に乗った不審な様子の男を発見。職務質問したところ、持っていたリュックサックの中からバールやドライバーが出てきたため、特殊開錠用具所持禁止法違反容疑で現行犯逮捕した。

 その後の調べで盗みを繰り返していたことが分かった。男は「生活費欲しさでやった」と容疑を認めているという。

ツイート シェア シェア