埼玉新聞

 

102万9千人、「時の鐘」訪れる 川越の観光客数、過去最高775万7千人に 他に客集めたスポットは

  • 蔵造りの町並みのシンボル「時の鐘」

 川越市は30日、市内を訪れた2019年1年間の観光客数が前年比5・7%(41万5千人)増の775万7千人で、過去最高を記録したと発表した。外国人客も同12・2%(3万4千人)増で、こちらも過去最高の31万3千人だった。

 市観光課は、増加の理由について、若者に人気の川越氷川神社の夏の「縁結び風鈴」が60万人(10万人増)を集め、一番街周辺の観光客も増え、シンボルの「時の鐘」は102万9千人(6万7千人増)、「菓子屋横丁」は72万4千人(9万4千人増)が訪れたことなどを挙げている。

 外国人観光客数はアジア系の外国人が多く、国・地域別では台湾が最多の12万6千人(1万4千人増)で、タイ、香港、中国、韓国、米国、シンガポールの順に多かった。

 市観光課は「(今年は東京五輪も控えており)さらに外国人観光客の増加が見込まれるので、外国人の方に満足してもらえるような取り組みを進めていきたい」と話す。

 現在、懸念されている中国・武漢を中心に新型コロナウイルスによる肺炎患者が拡大している問題については「(外国人の)団体客が減少するかもしれないが、きちんと対策を講じ、静観するしかない」としている。

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