<新型肺炎>2人の感染有無、吉見の県衛生研究所で検査中 発熱を確認 県に858件の相談
2020/02/01/00:00
県は31日、県衛生研究所(吉見町)で1人の検体を採取し、新型コロナウイルスの感染の有無を確認する検査を行っていることを明らかにした。検査結果は出ていない。別の1人についても今後、検査予定があるとしている。2人の性別や年齢、国籍、武漢市への渡航歴の有無などについては明かさなかった。
県によると、2人の発熱は確認されたが、新型肺炎の症例定義となる発熱や呼吸器症状、発症から2週間以内に中国湖北省武漢市を訪問、もしくは武漢市への渡航歴があり発熱かつ呼吸器症状を有する人との接触歴―の全ては満たしていないとした。受診先の医師の判断を踏まえ、現在1人の検体を検査している。
県は同日、県庁で幹部による第2回の対策会議を開いた。24日に県内各地の保健所に開設した電話相談窓口などには、30日までに858件の相談があったことを報告。31日に武漢市からの帰国者を受け入れた和光市の国立保健医療科学院に「連絡調整員」として県職員を派遣することなどを確認した。
会議で大野元裕知事は「全部局が最新の情報を共有し、業務遂行に当たること。県庁がワンチームとなって対応し、県民の不安払しょくと感染予防、まん延防止に全力を尽くしてほしい」と訓示した。