埼玉新聞

 

小江戸川越花火大会、中止に 五輪で運営懸念…雑踏警備や交通整理など 毎年10万人の人出

  • 昨年の第29回小江戸川越花火大会のチラシ(C)相田裕/小学館(小江戸川越観光推進協議会提供)

 川越市は31日、夏季恒例の「小江戸川越花火大会」を中止すると発表した。東京五輪の開催に伴い、雑踏警備や交通整理などの面で「安全な運営が懸念されるため」としている。花火大会は、小江戸川越観光推進協議会の主催で、毎年8月中旬から下旬にかけ、市内の安比奈親水公園と伊佐沼公園を会場に隔年開催。毎回、約10万人の人出がある。30回目の今年は安比奈親水公園が会場の予定だった。

 中止理由について、市観光課は(1)川越署は4月~9月まで、東京五輪対応のため協力体制の大幅な人員減少が想定され、雑踏警備、交通整理の面で安全な運営が懸念される(2)川越地区消防局も五輪期間中、有事の対応に備えた警戒体制を取る必要があり、十分な対応ができない(3)五輪期間中は民間警備会社の人員が十分に確保できない―などを挙げた。

 開催時期の変更については「(さまざまな)課題があり、難しい」としている。

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