<埼玉県駅伝の見どころ>一般男子、日本薬科大Aが頂点か 追う新電元 前回初Vの武蔵野学院大は苦戦か
2020/02/01/00:00
第87回埼玉県駅伝は2日、男女4部門に計114チームが参加して行われる。男子(6区間=42・195キロ)がさいたま新都心駅前、女子(5区間=20・5キロ)が鴻巣駅東口付近をスタートし、ともに熊谷スポーツ文化公園陸上競技場を目指す。号砲は男子が8時30分、女子が9時30分。各部門ごとにレースの見どころを探った。
25チームがエントリーした一般男子の部。飛び抜けたチームはなく混戦模様だが、2年ぶりの王座奪還を狙う日本薬科大Aが頂点に一番近い。これに迫るのが実業団の新電元。前回初優勝を飾った武蔵野学院大は主力2人を欠き、やや苦しい戦いか。
日本薬科大Aはケニア人留学生の1年生キプリモが足に痛みがあり、長距離区間を走れないのは多少痛いが、戦力は整っている。
同じく1年生の中山(花咲徳栄高出)は昨年11月末の日体大記録会10000メートルで28分57秒77をマーク。スピード持久力が武器で、1区か5区の長丁場を担いそう。今川、大倉、山田(聖望学園高出)の3年生3人も実力を備え、主要区間で役割を果たせれば、3度目の栄冠は近づく。
新電元はエース格の親崎(聖望学園高出)と加藤をそれぞれ1、5区に配置。親崎は抜群の安定感を誇り、1月26日の奥むさし駅伝の5区で区間新をたたき出した加藤も絶好調だ。アンカーに堅実な石原が控えているだけに、潜在能力の高い3区渡辺らの粘りが9年ぶり制覇への鍵となる。
武蔵野学院大はケニア人留学生のタイタスが帰国、箱根駅伝の関東学生連合に選ばれた舩田も故障で走れない分、総合力で勝負。1区竹内と5区原田は好調で佐藤拓、下田らも力はある。スピードとスタミナを兼ね備える竹内が区間賞で滑り出せれば面白い。上野監督が率いて2年目になる前回4位の立大の躍進にも期待。