埼玉新聞

 

埼玉の先生88人不足…前年同期比31人増、最多は小学校 要因は「絶対数が少ない」 日吉県教育長が初会見

  • 初の定例記者会見で抱負を語る日吉亨県教育長=21日、埼玉県庁

    初の定例記者会見で抱負を語る日吉亨県教育長=21日、埼玉県庁

  • 初の定例記者会見で抱負を語る日吉亨県教育長=21日、埼玉県庁

 日吉亨埼玉県教育長は21日、就任後初の定例会見を開き県内の公立小中高校、特別支援学校で計88人の教員が不足していることを明らかにした。不足している教員数は前年同時期よりも31人増加したとし、「産休や育休による代替教員が不足しており、状況は悪化していると言わざるを得ない」と述べた。

 不足人数は小学校で39人、特別支援学校で24人、中学校で20人、高校で5人。非常勤の教員の活用や、本来担任を持たない教務主任などの教員が担任を持つなどして対応しているという。日吉教育長は不足の要因について「教員の絶対数が少ない」との見方を示し、教員免許を持つ人を対象とする「ペーパーティーチャーセミナー」などを実施し教員確保に努めていると説明した。

 日吉教育長は「個人と社会の成長につながる新たな価値を生みだすことが教育に求められている」と抱負を述べ、注力することとして、「学力向上」や「誰一人取り残さない教育」、「働き方改革と不祥事根絶」を挙げた。

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