第87回埼玉県駅伝は2日、男子はさいたま新都心駅前、女子は鴻巣駅東口付近から熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にゴールするコース（男子＝6区間42・195キロ、女子＝5区間20・5キロ）で、男女4部門に計108チームが参加して開催された。

　市町村男子の部は上尾市陸協Aが2時間14分7秒で2年連続2度目の頂点に立った。2区加藤が3人抜きで首位に浮上すると3区小櫃、4区畑中の区間賞など後続も安定した走りを披露。2年ぶりの制覇を狙ったさいたま市陸協は2位だった。

■相乗効果、快勝導く／上尾市陸協A

　2～4区で区間賞を獲得した上尾市陸協Aが、市町村男子の部で2連覇を達成した。村松監督は「1区は先頭集団に離されず、2区からトップに出る予想通りのレース展開だった」とほほ笑んだ。

　指揮官が言う通り、2区以降は首位を走る思い通りのレース展開だった。1区中島が先頭集団についていき4位で2区加藤にたすきを渡すと、加藤は1キロを過ぎてからスピードを上げて首位に浮上。

　3区小櫃は「トップでプレッシャーだったけれど、落ち着いていた」と冷静な走りで2位に1分10秒差をつけると、あとは独走状態。4区畑中も3人連続となる区間賞でリードをさらに広げ、5区池田、最終6区田口も区間2位で手堅く逃げ切った。

　昨年は残り500メートルでトップに立って競り勝ったが、今年は2位に1分29秒差をつける快勝。この1年間、上尾運動公園に週1回集まって練習し、意識を高め合ってきた成果が最高の形で実を結んだ。

　加藤は「いつも刺激を受けている」と相乗効果を強調。加藤をはじめ、中島と池田は5000メートルを14分台で走れる実力をつけた。

　来年は3連覇に挑む。村松監督は「全員が5000メートルを14分台で走れるようにして、次も優勝を狙いたい」と早くも照準を合わせていた。