埼玉新聞

 

投球数は1日70球以内 熊谷のスポーツ研究会主催、特別規定設け中学生の野球大会 投手の体に配慮

  • 決勝で好投した熊谷リトルシニアの吉田凱音投手=熊谷市の熊谷さくら運動公園野球場

 熊谷市の健康スポーツ研究会(松田芳和代表理事)主催による中学生硬式野球大会第1回nagomiメディカルカップが1日と2日、同市の熊谷さくら運動公園野球場や深谷市の県立深谷商業高校など3会場で開かれた。

 同カップでは投手の体に配慮し、球数について「1日70球以内とし、2日間の合計は120球以内とする」との特別規定を設けている。

 県北のリトルシニアを中心に8チームがトーナメントを戦った。決勝は太田ボーイズ対熊谷リトルシニアとなり、熊谷リトルシニアが9―2で勝って優勝した。

 松田代表理事は「研究会では医療とスポーツ、食を融合させて健康づくりを進め、地域貢献を目指している。今大会は中学世代の体のケア、けが予防など医療への意識、関心の向上を図ることを目的にしている」と話した。

 熊谷リトルシニアの吉田寛徳コーチ(47)は「中学生は体がまだ成長途中なので1人に大きな負担はかけられない。うちのピッチャーは1日投げても70球以内」と話し、普段から体のことを意識して指導しているという。

 熊谷リトルシニアは決勝の先発が深谷中2年の飯島大聖投手で、59球投げたところで妻沼東中2年の吉田凱音(かいと)投手に代わった。吉田投手は20球ほど投げて、試合が決まった。

 飯島投手は「制球を良くすれば、もっと球数が減ると思う」と球数を意識した発言。吉田投手は「うちは投手が多いので、40球くらいを意識している」と話し、まだ余裕がありそうだった。

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