埼玉新聞

 

LINEスタンプ最高賞に新座の小3 小1~3部門、テーマはSDGs 市長に報告「割り算で世界は平和」

  • SDGsLINEスタンプコンテストで外務大臣賞を受賞した作品と盛岩ほたるさん。右は並木傑新座市長=新座市役所

 「貧困をなくそう」や「人や国の不平等をなくそう」など17項目の行動目標を掲げる国連のSDGs(持続可能な開発目標)の認知度向上を目的にしたスタンプコンテストで、小学1年から同3年部門の最高賞・外務大臣賞を受賞した新座市立栗原小学校3年、盛岩ほたるさん(9)が、新座市の並木傑市長を表敬訪問し、受賞を報告するとともに喜びの心境を語った。

 同コンテストは大手通信会社「LINE」が外務省の協力で実施した。

 昨年9月から10月までの間、「日常生活でできるSDGsのゴールを達成するための行動」をテーマに小、中、高校生を対象にスタンプのデザインを募集。応募数約2400点から小学1~3、同4~6年、中学生、高校生の4部門で、外務大臣賞4作品と審査員特別賞20作品を選出した。

 入賞スタンプは商品化して、売上金を環境保護団体「WWFジャパン」に寄付し、SDGsの目標達成を支援するという。

 盛岩さんの作品はSDGsで16番目に掲げる「平和と公正をすべての人に」がテーマ。ウサギと犬、羊、鳥の4種類の動物の顔とドングリが4隅に描かれ、その中央部分に割り算の記号が記されている。

 盛岩さんは「割り算を教えてもらった時に担任の教諭が『割り算は世界を平和にする計算』と言っていた。動物たちはみんなでドングリを仲良く分け合っています。人種が違っても分け合えば、けんかや戦争は起きないので世界平和を願って考えた」と話している。

 盛岩さんは同市中央公民館で活動している小学生の絵画サークル「キッズアートサークル」(岩井智代子代表、会員12人)のメンバー。同コンテストに同会のメンバー全員が応募。盛岩さんが外務大臣賞を受賞したほか、同会の市立石神小学校2年、中島梨沙さんの作品は審査委員特別賞を受賞した。

 盛岩さんから受賞報告を受けた並木市長は「おめでとう。難しいテーマだったが、子どもたちに夢を与えてくれた」と称賛。盛岩さんは「本当にうれしい。絵が好きなので、将来は絵を描く仕事に関わりたい」と喜んでいた。

ツイート シェア シェア