<女子高生重傷>刺した女子生徒ぼうぜん 同じ曲を演奏した仲良い2人…教員、トラブルは把握せず/入間
2020/02/07/00:00
6日午後0時50分ごろ、入間市中神の武蔵野音楽大付属高校で、男性教諭から「生徒が包丁で刺された」と119番があった。同校3年の女子生徒=東京都板橋区=が左脇腹を刺されて救急搬送された。消防によると、会話ができる状態で命に別条はなく重傷とみられる。
同日夜、報道陣の取材に対応した武蔵野音楽大学付属高校の八木原宗夫副校長によると、事件があったのは1階職員室の隣の保健室。午後0時40分ごろ、養護教諭が悲鳴を聞き、教諭2人が保健室に駆け付けたところ、刺した女子生徒がぼうぜんと立ち、同級生はうずくまっていた。
この日は期末試験期間中のため、午前中のみの授業で、大半の生徒は帰宅していた。教室に残っていた生徒には事情を説明し、一斉下校させた。
女子生徒と同級生は同じ楽器を学んでいた。昨年10月の学園祭で同じ曲を演奏するなど仲が良く、2人とも熱心に勉強と音楽に取り組んでいたという。少人数学校のため、教員は生徒一人一人を把握しやすいが、トラブルは把握していなかった。
事件を受け、同校は明日を休校措置を決めた。八木原副校長は「突然の出来事で、ただただ驚くばかり。今は被害者の回復を祈るばかり」と話した。