埼玉新聞

 

原発さえなければ…三者三様、それぞれの選択 福島・飯館村の畜産・酪農家の10年描く 30日、埼玉で初上映

  • 「牛も悲しいときは涙を流すのよ」と信子さん=福島県飯舘村(古居監督提供)

    「牛も悲しいときは涙を流すのよ」と信子さん=福島県飯舘村(古居監督提供)

  • 屠畜される牛をトラックに乗せる長谷川さん夫婦たち=福島県飯舘村(古居監督提供)

    屠畜される牛をトラックに乗せる長谷川さん夫婦たち=福島県飯舘村(古居監督提供)

  • 「牛も悲しいときは涙を流すのよ」と信子さん=福島県飯舘村(古居監督提供)
  • 屠畜される牛をトラックに乗せる長谷川さん夫婦たち=福島県飯舘村(古居監督提供)

 「原発さえなければ」―。東日本大震災の東京電力福島第1原発事故で、全村避難を余儀なくされた福島県相馬郡飯舘村の畜産・酪農家の3人の女性の10年間を追い続けたドキュメンタリー映画「飯舘村 べこやの母ちゃん―それぞれの選択」(180分)が、全国で自主上映され、反響を呼んでいる。埼玉県内で初めての上映会が30日、さいたま市内で開かれる。監督は古居(ふるい)みずえさん(75)。高線量の放射性物質が降り注いだ村で、手塩にかけた牛(べこ)の屠畜(とちく)を強いられ、家族との暮らしも奪われた3人が悩み苦しみながらも前を向き、たくましく生きてきた記録だ。

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