法的金利の4倍…無登録で貸金業 容疑のベトナム人逮捕「客もベトナム人だから悪いと思わず」/県警
2020/02/14/00:00
無登録で貸金業を営み高金利で貸し付けたとして、県警国際捜査課と生活経済課、児玉署の合同捜査班は13日、貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(高金利)の疑いで、前橋市青柳町、ベトナム国籍の無職の男(26)を逮捕した。
逮捕容疑は、群馬県知事などの登録を受けずに貸金業を営み、昨年3月31日から9月15日ごろまでの間、3回にわたり、ベトナム国籍の20代男女3人に現金計80万円を貸し付け、法定金利を超える利息で契約した疑い。「ベトナム人同士なので特に悪いと思わなかった」と容疑を認めているという。
国際捜査課によると、男は法的金利の約4倍となる日利0・8~1・13%で契約。客は全てベトナム人で技能実習生などだった。フェイスブックで広告を出して客を募集。十数人の客に1人7~30万円を貸し付けたとみられる。
昨年5月、美里町のアパート一室に偽造在留カードが誤送達される事案があり、県警は8月、入管難民法違反(偽造在留カード収受未遂)容疑でベトナム人の女(33)を摘発。偽造カードの作成を依頼したのが男と判明し、10月に同法違反(偽造在留カード提供未遂)容疑で逮捕していた(いずれも起訴猶予)。
自宅など関係先の捜索から、男が無登録で貸金業を営んでいた疑いが浮上して捜査を進めていた。