埼玉新聞

 

<新型肺炎>感染が拡大、東松山市が催しでマスク配布 式典の受付で職員が要請「できる限りの対策を」

  • マスクを着けた東松山市市制施行65周年記念式典の出席者=15日、東松山市松山市民活動センター

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)を巡る問題で、北海道、和歌山県、沖縄県などで新たな感染者が出て、全国的に感染が拡大している。県内でも感染予防対策として、イベントでの手指のアルコール消毒の徹底や、マスクの配布を行う自治体も出てきた。

 東松山市松山市民活動センターで15日に行われた「市制施行65周年記念式典」の受付では、マスクを着けた職員がアルコール消毒の容器を手にして、出席者に手指の消毒を要請したほか、マスクを配布した。

 招待者は206人で、壇上の市長や来賓者はマスクをしていなかったが、観客席の約200人の多くはマスクを着用していた。式典での市歌斉唱や市民憲章唱和もマスクをしたままで行われた。

 担当の総務課は「県内でも『感染者が出た』と発表があった。『できる限りの感染予防対策をしよう』と急きょ決めた」という。「例外なし」を貫き、大半の出席者が協力していた。

 今後、卒業式シーズンなどを控え、数百人規模の催しなどで、対応に苦慮する自治体も出てきそうだ。

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