子供が犯罪にあったら…うわさで家族崩壊の例も さいたまで防犯講演会「被害者の心に寄り添うこと大切」
2020/02/17/00:00
子供の犯罪被害について考える「南区防犯講演会」が、さいたま市南区の武蔵浦和コミュニティセンターで15日、行われた。参加者は犯罪被害の現状や、つらい思いをしている残された家族への対応方法を学び、犯罪被害への理解を深めた。
南区総務課と南区防犯パトロール協議会が共催し、市民ら約100人が参加した。
講演会では県警犯罪被害者支援室の佐藤あゆみ氏が「子供が犯罪被害にあったら」と題して、事件発生から被害者の支援方法まで語った。子供が犯罪被害に遭うと、残された家族の日常生活に大きな支障が出るとして「職場や学校など、ささいなうわさが耳に入って精神的に追い込まれ、家族崩壊につながる例もある」とDVDの映像を交えて説明。そして「元気出してなど、親切心からの励ましも相手を傷つけることがある。時間が必要だができるだけ普段通りに接し、被害者の心に寄り添うことが大切」と話した。
子供の犯罪被害防止については、「登下校時の見守りが重要」とし、日頃の地域防犯活動の大切さを話した。
講演会ではそのほか、市消費生活総合センターによる悪質商法の対策も説明され、参加者は最近の発生事例やいざという時の対応方法を学んだ。