秩父ウイスキー祭にファン3千人以上 国内外の70ブース 特に人気の「ベンチャーウイスキー」長蛇の列
2020/02/17/00:00
世界中のウイスキーが味わえる「第7回秩父ウイスキー祭」(同実行委員会主催)が16日、秩父市番場町の秩父神社と同市宮側町の秩父地場産センターで行われた。全国各地や海外からも含めて約3千人以上のウイスキーファンが集まり、琥珀(こはく)色の美酒に酔いしれた。
同実行委は県内外のバーテンダーで組織。国内外のウイスキーメーカーやインポーター(輸入業者)などが約70ブースを設けた。来場者は各ブースを巡って、さまざまなウイスキーを試飲。香りや味を楽しんで余韻に浸った。
特に人気を集めていたのはブランド「イチローズモルト」で知られる同市みどりが丘のベンチャーウイスキー秩父蒸留所。昨年3月に英ロンドンで開かれたウイスキー品評会で、3年連続の世界最高賞を受賞した同社のブースには、長い行列が途絶えなかった。
東京都内から友人と訪れた会社員川崎佑夏さん(40)は「初めて来たけど、たくさんのウイスキーが飲み比べできてうれしい」と笑顔。同神社付近にある秩父まつり会館前の通りは歩行者天国となり、番場商店街振興組合とみやのかわ商店街振興組合がイベント「絆バザール」も同時開催し、会場周辺は大勢の来場者でにぎわいを見せていた。
新型コロナウイルスによる肺炎への対策として、会場前ではアルコール消毒も実施され、来場者もマスク姿が目立った。市内でバーを営む同実行委員長の横田武志さん(40)は「新型コロナウイルスの影響を心配していたが、まちの人と一致団結して例年通りに開催できた」と話していた。