「温泉」のはずが「水道水」…秩父の旅館に措置命令 今後は温泉の使用やめるかも検討「だます気なかった」
2020/02/18/00:00
県は17日、秩父市の旅館が実際には露天風呂に温泉を使用していないにもかかわらず、ウェブサイト上で全ての浴槽で温泉を使用しているかのように示す表示をしていたとして、景品表示法に基づき措置命令を行った。
県消費生活課によると、温泉の使用について管理する県薬務課からの情報で発覚した。旅館では六つの浴槽のうち、露天風呂など三つでは水道水を使用。旅館のサイトでは、「温泉」紹介のページ内に「露天風呂」「内風呂」「露天風呂付客室」という浴槽を表示していた。
同館は「実際に温泉を使っているので表示したが、認識が甘かったと反省している。詐欺や、だまそうという気持ちはなかった」と話している。今後は旅館で温泉の使用をやめ、措置命令に従い、景品表示法に違反する表示を行っていたことを示す掲示物を旅館に張り出すなどの対応を検討しているという。