埼玉新聞

 

デカ盛りチャーハン!ご飯3合半、客要望でいつの間に 採算度外視の町中華、巨大ラーメン麺大量さらに2キロ

  • 3合半のご飯を使ったチャーハン大盛り=横瀬町横瀬の悦楽苑

    3合半のご飯を使ったチャーハン大盛り=横瀬町横瀬の悦楽苑

  • 中華鍋を振る店主の山本悦夫さん=横瀬町横瀬の悦楽苑

    中華鍋を振る店主の山本悦夫さん=横瀬町横瀬の悦楽苑

  • 3合半のご飯を使ったチャーハン大盛り=横瀬町横瀬の悦楽苑
  • 中華鍋を振る店主の山本悦夫さん=横瀬町横瀬の悦楽苑

 横瀬町横瀬の国道299号沿いにある「悦楽苑」は、地元住民やバイク乗りらが集う、デカ盛りの聖地。店主の山本悦夫さん(73)は「常連さんが通ってくれている限り、採算度外視で腕を振るっていく」と、1980年の創業時から変わらぬ味と安さを貫く。

 名物は2段盛りの「チャーハン大盛り」。大きな中華鍋で豪快に炒められた3合半のご飯は、店前の武甲山のように高々と皿の上にそびえる。「部活帰りで腹をすかせた学生たちの大盛りコールに応えていたら、いつのまにかこの高さになった」。約2キロのもやしと2人前の麺を使った「味噌(みそ)ラーメン大盛り」も不動の人気だ。

 小鹿野町出身。秩父市内のレストランで腕を磨き、車で移動する屋台ラーメンから個人店をスタート。市役所周辺でラーメンを提供し、5年後に今の場所に店舗を構えた。現在は山本さんの家族が機敏な動きで調理をサポートし、店内に活気を与えている。

 開業時から現在まで、変わらぬ常連客で店が繁盛するのは、車、バイク、釣りなどの、山本さんの多彩な趣味で築いた人脈が生きている。これまでにバイク計30台を保有。大勢の仲間と秩父地域各所をツーリング後、ボリューム満点の料理を振る舞うのが山本さんの日課だった。

 現在は病気と闘いながらの営業のため、午後2時までの昼に専念。「お客さんには不便をかけるが、少しでも店を開けていれば、多くの仲間に会える。初めてのお客さんは、秩父の観光名所や釣りスポットなど、何でも聞いて!」。今後も山本さんは健康第一で営業を続ける。

【主な人気メニュー】
 チャーハン800円、かつ丼900円、カレーライス800円、ラーメン550円、チャーシューメン900円、味噌ラーメン600円。大盛りは各100円増し。食べきれない分は持ち帰り可。とんかつ、焼き肉、野菜炒めなどの定食は各千円。

【メモ】
 悦楽苑 横瀬町横瀬4324の2(電話0494・24・4023)。現在の営業時間は午前11時~午後2時。定休は木曜だが、通院などの理由で不定休があるため、来店前には電話や同店SNS(ツイッター)などで確認を。
 

ツイート シェア シェア