埼玉新聞

 

あきれた女、朝から開店準備の店で泥棒 すし、うなぎ店へ次々 店員離れた瞬間、普通にドアから入り何年も

  • 開店前の店舗に入り店内を物色する女(「うなぎ傳米」提供)

    開店前の店舗に入り店内を物色する女(「うなぎ傳米」提供)

  • 開店前の店舗に入り店内を物色する女(「うなぎ傳米」提供)

 開店準備をしている店舗に侵入し、現金などを盗んだとして、埼玉県警捜査3課と川越署の合同捜査班は1日、建造物侵入と窃盗の疑いで、宇都宮市西川田3丁目、無職の女(67)=建造物侵入と窃盗罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年6月22日午前6時50分~同日午後0時25分ごろ、川越市新富町2丁目のすし店に侵入し、現金約6500円や財布1個等20点入りのバッグ1個(時価計約1万7千円相当)を窃取。同日午前9時9~10分、同市幸町1丁目のうなぎ店から現金約3万2千円や小銭入れ1個等10点入りのポーチ1個(時価計約3万500円相当)を持ち去った疑い。調べに容疑を認め、動機について「生活費や飲食代、パチンコに使うため」と供述しているという。

 捜査3課によると、昨年6月以降、川越市内で開店準備中店舗の無締まりの出入り口から忍び込み、財布やバッグが盗まれる事件が散発。現場や付近の防犯カメラのリレー捜査から女が浮上した。女の行動確認捜査を展開し今年6月30日、JR高崎駅周辺を歩き回る女を発見。開店前の飲食店からリュックサックを持って出てきたところを県警の捜査員が現行犯逮捕した。その際、現金約14万円も盗んだという。

 女は電車で移動し駅近くの繁華街を徒歩で徘徊(はいかい)し、開店準備をしている飲食店や雑貨店などを物色。店員らがその場を離れた隙を狙って、無施錠のドアから店内に入り、バッグなどを窃取する手法で犯行を繰り返していたとみられている。

 女は「2018年ごろから開店準備の店で盗みをするようになった」などと数十件の余罪をほのめかす供述をしていて、県警が裏付けを進めている。
 

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