埼玉新聞

 

11カ月ぶり復旧! ロックシェッド上から土砂、12キロ寸断の県道210号 秩父・中津川、今後も工事続く

  • 約11カ月ぶりに通行止めが解除された中津川三峰口停車場線=1日正午ごろ、埼玉県秩父市中津川

    約11カ月ぶりに通行止めが解除された中津川三峰口停車場線=1日正午ごろ、埼玉県秩父市中津川

  • 約11カ月ぶりに通行止めが解除された中津川三峰口停車場線=1日正午ごろ、埼玉県秩父市中津川

 土砂崩落の影響で通行止めが続いていた、埼玉県秩父市中津川の県道210号線(中津川三峰口停車場線)が1日正午に復旧した。現場には、長さ約200メートル、幅約6メートルの自動車専用道路が設けられ、片側交互通行規制が始まった。11カ月間にわたって不自由な暮らしを続けていた集落2地区(中津川・中双里)の住民は、日常生活復帰に一歩近づいた。

 土砂崩落は、昨年9月13日午前6時半ごろ発生。県道に設置された落石防止用構造物「大滑ロックシェッド」の上部斜面で約1万8千立方メートルの土砂が流れ下った。中津川地区から秩父市街地へ続く県道約12キロ区間は寸断し、地区住民計19世帯23人の生活道路は、険しい坂道が続く林道のみになっていた。

 県秩父県土整備事務所が土砂撤去などの工事を進め、落石を防ぐための設備「仮設門型防護工」を、ロックシェッドに延長する形で設置。24時間、通行者を限定しない信号機付きの片側通行道路を確保した。現場周辺では今後も復旧工事が進められる。

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