さいたま市在住の書家、金田石城さんらが運営する石城アートギャラリーが7月31日、同市見沼区のJR東大宮駅近くにオープンした。芸術文化に貢献できればと書に限らず、企画展、講演会、カルチャー教室などさまざまな活動の拠点として、市民の利用を呼びかけたいとしている。

　ギャラリーは、JR東大宮駅東口ロータリーに面するさじやビルの3階部分。以前、飲食店が入っていたスペースをリニューアルした。黒を基調とした柱や梁（はり）が和の存在感を醸し、約30畳の畳がくつろげる空間を演出している。あんみつなどを提供する甘味処も併設した。

　金田さんと共同経営する同ビルのオーナー、下田浩司さんは「東大宮から文化芸術を発信したい。落ち着いた雰囲気でぜいたくな時間を過ごしてもらえたら」と意気込む。金田さんは「子どもの活動や人材育成につながる場になればうれしい」と話す。

　ギャラリーのオープンを記念して6日まで、金田さんの書き下ろし「墨の宇宙展」を開催。「創」「夢」「笑」など、線の変化や筆の操りに特徴がある一文字作品をはじめ計18点を展示している。時間は午前11時から午後6時。

　同ギャラリーの利用など問い合わせは（電話080・7000・1616）へ。