埼玉花火まとめ、各大会の日時場所は あす5日は寄居玉淀水天宮祭、5号玉80発&スターマインなど5千発
コロナ禍で中止や規模を縮小していた花火大会。この夏、いよいよ多くの地域で本格的に再開する。コロナもまだ油断ならぬとはいえ、久しぶりに“真夏の夜の夢”に酔いしれてみてはいかが。8月以降の主な埼玉県内花火大会も表画像にまとめた。
■あす5日は寄居玉淀水天宮祭 舟山車と競演
寄居町の夏の風物詩「寄居玉淀水天宮祭」が5日、同町の荒川・玉淀河原などで開催される。鉢形城跡の下を流れる荒川で、ぼんぼりを灯した5隻の舟山車と打ち上げ花火が光の競演を繰り広げる。今年は4年ぶりの通常開催となり、町内外の人たちも楽しみにしている。
同町観光協会の前身、玉淀保勝会の有志が荒川下流で地元の漁師が祭っていた水神の石宮を見つけたのが祭りの始まり。水難除けや安産の神様として信仰されている。
今年の祭りの年番は中町。50年にわたって携わってきた髙田徹さん(55)が2回目の親行事を務める。「まずは安全第一。事故やけがなく、熱中症にも注意を払い、新型コロナにも気を配って実施したい」と気合十分。準備にも余念がない。
小学1年生から6年生の時まで舟山車に乗ってお囃子を演奏してきた。担当は大太鼓と小太鼓。子どものころから祭りを盛り上げてきた一人だ。本町と中町、栄町、武町、茅町の5町がそれぞれ舟山車を持ち、管理している。祭りでは5町の小学生しか乗ることができず、「優越感があった」という。寄居町の祭りの中でも水天宮祭が一番の思い出。「花火の真下で舟に乗って、太鼓がたたけるんですよ」と髙田さん。
中町の舟山車に飾り付ける縦横15センチ、高さ25センチのぼんぼりの障子紙は毎回張り替えている。舟山車は祭り当日、河原に運び込んで2~3時間かけて組み立てていく。花火が上がり始めた午後6時半ごろから、ぼんぼりや提灯に火を灯し始めるという。
鉢形城跡から打ち上げる花火は5号玉約80発とスターマインなど約5千発。夜空に大輪が開き、ぼんぼりや提灯の明かりが川面を美しく彩り、見学者を魅了する。4年ぶりの通常開催に髙田さんは「感無量です」と話していた。
【メモ】 5日、寄居町の荒川・玉淀河原で。祭典は午前10時~、神輿渡御は午後5時半~、舟山車は同6時半~、花火大会は同7時~同9時(予定)。
問い合わせは、同祭実行委員会事務局(電話048・581・2121=寄居町)、同町観光協会(電話048・581・3012)へ。
■12日は熊谷 「ワイドスターマイン」新設
熊谷市観光協会などは12日、「第71回熊谷花火大会」を4年ぶりに通常開催する。
今年は複数の協賛者によって一つの大きなワイドスターマインを打ち上げる「スクマム!ワイドスターマイン」を新設した。
【メモ】12日午後7時~同9時。熊谷市の荒川大橋下流側の荒川河畔で約1万発が打ち上げられる。問い合わせは、市観光協会(電話048・594・6677)へ。