黒なら雨、外れると風…小鹿野の神社で天気占い、弓矢で1年の天候占う 外れ矢多く、今年の予想は
2020/02/26/00:00
弓矢を使って1年の天候を占う「出原の天気占い」(県指定無形民俗文化財)が25日、小鹿野町両神薄の出原地区の諏訪神社で行われた。
山間部の同地区の住民は5世帯6人。同地区の同神社と合祀(ごうし)されている小鷹神社の祭りで、社殿前で祭典を実施後に天気占いを始めた。6人が2人ずつ社殿前に正座し、約5メートル離れた的に向かって24本の矢を放った。
使用したのは邪気をはらうとされる桃の枝に麻の縄を張った弓2本と、篠竹で作った矢4本。的は直径約90センチで、白い部分に当たると晴れ、黒なら雨、外れると風を意味している。今年は外れの矢が多かったという。最後にコメと大豆の粉で作った供え物のしとぎが配られ、参拝者らは無病息災を願って持ち帰った。
保存会長の黒沢富夫さん(71)は「白と黒が同じような本数なので、農作物は良さそうだが、台風が多くなり、夏も温度が上がりそう」と話していた。