飯能市でサツマイモの生産から加工、販売まで一貫して行っている農家の鈴木志生梨さん（33）が手掛ける「まるごとやきいもアイス」。サツマイモを一年中楽しんでもらいたいと開発した。

　使っているサツマイモは、熟成させて甘くなった「べにはるか」。焼き芋にすることで、凝縮した甘さと香ばしさを引き出している。その焼き芋を加藤牧場（日高市）の低温殺菌ミルクに閉じ込めてアイスにしている。

　アイスにはイモの皮も入っていて、一口食べると焼き芋の味が口いっぱいに広がる。香料、着色料は使用しておらず、すっきりとした自然な甘さが特徴だ。

　アイスは飯能銀座商店街内で期間限定（10～3月末まで）で営業しているサツマイモ専門店「芋はん」で買うことができ、店内でも味わうこともできる。

　鈴木さんは「少し溶けて柔らかくなり始めが食べ頃。焼き芋の上に乗せて一緒に食べるのもおすすめです」と話していた。

■埼玉みやげラボ代表／斉藤哲也さんの話

　第4次焼き芋ブームとも言われ、海外で行列ができるほど人気がある天然のスイーツは、ビタミンCや食物繊維が豊富でヘルシー。そのサツマイモの魅力を熟知した専門農家が、最適な品種を選んで作ったオール埼玉の自信作だ。

■メモ

　芋はんは「日替わりシェフの店」（飯能市仲町5の9・電話080・2124・1726）で3月末までの火、水曜営業。午前11時～午後4時。まるごとやきいもアイスは1カップ100ミリリットル入りで400円（税別）。丸広百貨店飯能店でも購入できる。