<川口いじめ>うそばっかり…不登校の元生徒、学校や市教委の虚偽が「本当につらい」 裁判長どう思う/地裁
2020/02/27/00:00
川口市立中学校在学中に受けたいじめや体罰についての学校や市教委の記録文書を開示請求して一部開示の文書の虚偽記載を訂正しないなど市の対応は違法だとして、元男子生徒(17)=県立高校2年生=が市を訴えた訴訟の第6回口頭弁論が26日、さいたま地裁(谷口豊裁判長)であった。
元生徒と母親が意見陳述書を提出。元生徒は「僕は本当のことを知りたくて情報開示請求したのに、うそばっかり書かれ本当につらい…ぼくはいじめられたことより苦しくなります。裁判長がもし僕がされていることと同じことをされたらどう思いますか。嫌な、悲しい、苦しい思いをしませんか?」と述べた。
母親は「この裁判で市の主張が認められるようなことになれば、今後いじめを苦に子どもを亡くされたご遺族や、いじめに苦しむ子や保護者に適切な情報が提供されず、教育委員会や学校にとり不都合なことは全て隠蔽(いんぺい)され、平然と虚偽の記録が作成されます」と訴えた。