埼玉新聞

 

女性2人触る…県警データで女性調べてから 元鉄道警察隊の男、一部否認「初めから性行為目的ではない」

  • さいたま地方裁判所=さいたま市浦和区高砂

 県警のデータベースで入手した情報を使って女性宅に侵入し、体を触るなどしたとして、強制わいせつと県個人情報保護条例違反などの罪に問われた、さいたま市見沼区、元鉄道警察隊巡査で無職の男(32)の初公判が27日、さいたま地裁(任介辰哉裁判官)で開かれた。男は「初めから性行為目的だったわけではない」と一部否認した。

 検察側の冒頭陳述によると、男はJR大宮駅の鉄道警察隊事務所に設置された業務用端末から、県警に寄せられた相談内容などを閲覧。出会い系サイトのトラブルなどについて相談を寄せていた女性2人の個人情報を確認して自宅を訪れ、女性の体を触るなどした。自宅を訪れる際には家賃調査などを装っていた。

 起訴状などによると、男は2018年12月、県警のデータベースから入手した個人情報を使って女性の自宅を訪問。昨年8月には、別の女性の個人情報も同様の方法で入手し、自宅を訪れて体を触るなどわいせつな行為をしたとされる。

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