夏の日差しとじっくり相談 越生で梅の天日干し 丹念に「昔ながらの方法で」 11月上旬から販売予定
2023/08/06/11:02
梅の生産地として知られる埼玉県越生町で、梅干し作りに欠かせない天日干しが行われている。農家の軒先などには梅の塩漬けが並び、盛夏の日差しを受けて熟成が進む。
JAいるま野越生支店の梅部会に所属する83人の梅農家では例年、収穫された50トンほどの実を梅干しにしている。同部会に所属する横田邦夫さん(74)方では、町固有ブランド品種「べに梅」と小梅「織姫」の計約1トンを梅干しに加工。たるに約1カ月漬け込んだ実を、皮が破けないように注意しながら、全ての面に日光が均等に当たるよう一つずつ丹念に返していた。
同部会の吉原保雄会長(70)は「昔ながらの方法で作っており、人気がある。天気と相談しながら、良質な梅干し作りに励みたい」と話した。天日干しは8月下旬まで続き、11月上旬ごろから農産物直売所などで販売される。