埼玉新聞

 

夏の日差しとじっくり相談 越生で梅の天日干し 丹念に「昔ながらの方法で」 11月上旬から販売予定

  • 梅の実の天日干しを行う(右から)横田邦夫さん、吉原保雄会長ら=埼玉県越生町津久根(JAいるま野提供)

    梅の実の天日干しを行う(右から)横田邦夫さん、吉原保雄会長ら=埼玉県越生町津久根(JAいるま野提供)

  • 梅の実の天日干しを行う(右から)横田邦夫さん、吉原保雄会長ら=埼玉県越生町津久根(JAいるま野提供)

 梅の生産地として知られる埼玉県越生町で、梅干し作りに欠かせない天日干しが行われている。農家の軒先などには梅の塩漬けが並び、盛夏の日差しを受けて熟成が進む。

 JAいるま野越生支店の梅部会に所属する83人の梅農家では例年、収穫された50トンほどの実を梅干しにしている。同部会に所属する横田邦夫さん(74)方では、町固有ブランド品種「べに梅」と小梅「織姫」の計約1トンを梅干しに加工。たるに約1カ月漬け込んだ実を、皮が破けないように注意しながら、全ての面に日光が均等に当たるよう一つずつ丹念に返していた。

 同部会の吉原保雄会長(70)は「昔ながらの方法で作っており、人気がある。天気と相談しながら、良質な梅干し作りに励みたい」と話した。天日干しは8月下旬まで続き、11月上旬ごろから農産物直売所などで販売される。

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