埼玉新聞

 

<甲子園>魔物も味方に…浦和学院きょう初戦 「縁ある」仙台育英と3度目対戦 両指揮官認め合う「総合力」

  • 第3試合で仙台育英と対戦する浦和学院の選手たち

    第3試合で仙台育英と対戦する浦和学院の選手たち

  • 【左】浦和学院・森大監督【右】仙台育英・須江航監督(河北新報社提供)

    【左】浦和学院・森大監督【右】仙台育英・須江航監督(河北新報社提供)

  • 第3試合で仙台育英と対戦する浦和学院の選手たち
  • 【左】浦和学院・森大監督【右】仙台育英・須江航監督(河北新報社提供)

 第105回全国高校野球選手権記念大会は6日、甲子園球場で開幕。2年ぶり15度目出場の浦和学院は、大会第1日の1回戦に登場し、第3試合(15時40分開始予定)で仙台育英(宮城)と対戦する。

 Aシードとして臨んだ夏の埼玉大会は、先行逃げ切りのスタイル「超速攻野球」を確立し、決勝では花咲徳栄に7―2で快勝。全7試合で一度も相手にリードを許さず、計81安打66得点の切れ目ない打線と、チーム防御率0・69の安定の投手力で他を圧倒した。

 2021年に就任した森大監督にとって、夏の甲子園で采配を振るのは初めてとなる。埼玉大会を勝ち上がるにつれ、投打ともに成長を遂げた浦和学院ナイン。全員野球を武器に、全国の頂点を目指す。

―相手校の印象は。

 浦和学院・森「仙台育英の総合力を手本にチームづくりをしてきたのもある。目指してきたチームとやらせてもらえることを光栄に思う」

 仙台育英・須江「総合力がすごく高い。試合をつくれるピッチャーが何人もいて、打線も適応力、長打力があり、隙のない総合力のチームだと感じている」

―警戒する相手の選手

 森「150キロが出る投手が何人もいるが、主軸で投げている高橋、背番号10番の湯田、特にこの2人」

 須江「左バッターに素晴らしいバッターが多い。小林、喜屋武、三井、この3人は打線の中でも特質な能力を持っている」

―思い描くゲームプラン

 森「やはり投手力、継投のタイミングがキーになってくる。(県大会)決勝の徳栄戦では先制打を取れたのが大きかったので、先制点を取れるとよい」

 須江「体調を万全に、お互いの選手が持っているものを出し切れるような試合をしたい。ロースコアに持ち込む試合にできればと思う」

―自チームでキーマンとなる選手

 森「昨年の選抜を経験している小林、喜屋武、この2人が初戦のキーになってくる。経験に勝るものはない」

 須江「特定の誰かはない。リードされた時にチーム全体が落ち着いてプレーできるかが大事」

―勝敗の鍵は

 森「夕暮れ時のナイターで、打球が見えづらくなる。エラーや打球を見失ったり、何が起こるか分からない。甲子園の魔物も味方にして勝負したい」

 須江「守備で自滅しないこと。初日の第3試合は、開会式もあってコンディションが難しい。心身ともに集中して入れるかが鍵」

―甲子園で3度目の対戦となる

 森「本当に縁を感じる。開幕日の第3試合で観客もすごい。勝敗もそうだけど、甲子園を楽しみたい」

 須江「100回大会は僕の初めての甲子園で手も足も出ずに負けた。あれが僕の高校野球のスタートになっている」

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