<新型肺炎>マスク着用し、臨む入試 埼玉で公立高校入試、4万2406人受験 休校要請の中での本番
2020/02/29/00:00
2020年度の県内公立高校入試が28日、全日制139校と定時制24校で一斉に行われ、計4万2406人(前年度4万4571人)が学力検査を受けた。国語、数学、社会、理科、英語の5教科で、配点は各教科とも100点。受験生には、新型コロナウイルスの感染拡大で政府が小中高校などに休校を要請した中での本番となった。
県教育局によると、全日制は入学許可予定者3万6880人に対し、4万1280人が受験。倍率は1・12倍で前年度比0・04ポイント下落し、2012年以降で最低となった。
普通科で最も倍率が高かったのは市立浦和の1・58倍で、次いで浦和西(1・55倍)、蕨(1・50倍)。専門学科では市立大宮北の理数科2・03倍が最も高かった。定員割れの学校は、普通科21校(18普通科、5コース)、専門学科28校(54学科)、総合学科3校。定時制は1126人が受験し、倍率は0・52倍だった。
2日は一部の学校で面接や実技試験、4日に追検査を行う。合格者は9日午前9時に各校で発表。県教育局は「新型コロナウイルスの感染症対策として複数掲示などの工夫を行う」と説明。同日午後以降はインターネット上でも合否確認できるが、合格者への資料配布を午前中に学校で行うため、受験生は登校する必要があるという。