埼玉新聞

 

現地の人や動物のため、今度は自分たちが…被害続く森林火災の豪を支援 狭山の高校で生徒有志ら募金活動

  • 校舎の前で生徒に募金への協力を呼び掛ける生徒有志=狭山市柏原新田の西武文理高校

 昨年秋に発生し、現在も被害が続くオーストラリアの森林火災への支援を行おうと、28日、狭山市の西武文理高校で生徒有志による募金活動が行われた。

 同校では、英語科の生徒が高校2年時にオーストラリアへ約3週間、語学研修を行っていることから、英語科の生徒有志で「オーストラリア森林火災支援の会」を立ち上げた。

 同校2年で代表の西山実芽依ハナさん(17)は「去年の夏にオーストラリアのホストファミリーにお世話になった。今度は自分たちが何か出来ることはないかと考えた」と活動の切っ掛けを話す。

 支援の会メンバーは、学内のクラスを回り支援を呼び掛けたり、校内で募金活動を行っている。募金についてはネット上ではクレジットカードを利用するものが多く高校生は利用できないことから、自分たちで日本円で募金を受け取ってくれる団体を調べ、上野動物園と在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所が日本円で受け取ってくれることが分かり、募金活動を行えるようになったという。

 28日に行われた募金活動では、校舎の前で支援の会メンバーと生徒有志18人が募金箱や森林火災の様子の写真を持ちながら登校してくる生徒らに募金を呼び掛けていた。

 西山さんは「募金を通じて、オーストラリアで起きている森林火災の現状を知ってもらいたい。そのことが現地の人や動物のためになる」と話していた。

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