1000発増のはずが…花火打ち上げが直前中止 チケット完売、CF実施も 設営トラブル原因 朝霞市が返金対応
2023/08/09/09:52
埼玉県朝霞市は、8月4日から6日にかけて開催した「第40回朝霞市民まつり・彩夏祭」で、5日夜に予定していた打ち上げ花火を中止した、と発表した。花火業者の設営トラブルが原因で、市は業者に原因に係る詳しい報告書の提出を求めている。
打ち上げ直前に中止を決定し、場内放送で中止を周知したたため、市中央公園陸上競技場などに準備された観覧席には観覧者が入場していた。同市民まつり実行委員会は「駅は混雑したが、大きな混乱はなかった」としている。
彩夏祭はコロナ禍により2020年と21年は中止。昨年は花火の打ち上げを除いて3年ぶりに再開しており、花火を伴う彩夏祭は4年ぶりだった。今年は40回を記念して、打ち上げ花火は例年の9千発から1万発に増やす計画で、クラウドファンディング(CF)により約100万円を集めていた。
同実行委によると、今年の彩夏祭は、朝霞中央公園や北朝霞公園などを会場に開催。3日間にわたり、朝霞駅前や公園通りなどで過去最多のよさこいチームが鳴子踊りを披露したほか、5日午後7時15分から1時間、市内の米軍キャンプ跡地から、花火を打ち上げる予定だった。
花火業者について、市はプロポーザル方式で過去の彩夏祭で打ち上げを担当した実績のある秩父市の業者を選定。事業費1100万円で発注していた。
花火に伴い、中央公園陸上競技場や青葉台公園テニスコートなどに有料観覧席(8人用の100区画、自由席計4700席)を設置。チケットは事前に完売しており、市は「領収書や販売時に提供した缶バッジなどを引き換えに料金を返金する」としている。
問い合わせは、同市地域づくり支援課内・市民まつり実行委員会事務局(電話048・463・2645)へ。