埼玉新聞

 

孫が…慌てる80代男性、救った連携 「会話大切に」心がけ生きる 特殊詐欺被害を未然防止、羽生署が感謝状

  • 松本和久署長(左)から感謝状を授与された野本佳恵さん(左から2番目)=2日、埼玉県警羽生署

    松本和久署長(左)から感謝状を授与された野本佳恵さん(左から2番目)=2日、埼玉県警羽生署

  • 松本和久署長(左)から感謝状を授与された野本佳恵さん(左から2番目)=2日、埼玉県警羽生署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、埼玉県警羽生署は2日、埼玉りそな銀行羽生支店のパート従業員、野本佳恵さん(48)に感謝状を贈呈した。

 同署や野本さんによると、7月20日午後0時20分ごろ、80代の男性が来店し、現金150万円の引き出しを申し立てた。野本さんが使用用途を聞くと「孫が女性を妊娠させてしまい、慰謝料が必要になった」などと話したことから、特殊詐欺を疑い、すぐに上司に相談した。男性は「孫に間違いない」と信じきっていたが、上司がもう一度男性に話を聞いて、羽生署にホットライン通報。被害を未然に防いだ。

 野本さんは「日ごろからお客さまとの会話を大切にしている。大切な預金を守ることができてよかった」と安堵(あんど)の様子。松本和久署長は「被害者の中には人生が一変してしまう方もいる。日ごろから積極的に声掛けをしていただき大変ありがたい」と功労をたたえた。

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