埼玉新聞

 

うなり声…倒れた男性、心肺停止に 同僚、近くの会社に男性運び心肺蘇生…命救う 近くの会社従業員も協力

  • 井上管理者(中央)から感謝状を贈られた島田さん(左)と遠山さん=毛呂山町役場

 西入間広域消防組合は、心肺停止に陥った60代男性の救命に貢献したとして、ごみ収集運搬会社=毛呂山町=従業員の島田一広さん(50)、ガス会社=同=従業員の遠山春樹さん(20)にそれぞれ感謝状を贈った。

 同消防組合によると、昨年11月21日朝、島田さんがごみ収集車で作業中、一緒にごみの収集を行っていた60代の同僚男性が突然、毛呂山町内でうなり声を上げて倒れた。近くのガス会社に収集車で男性を運び込み119番を要請。救急車が到着するまで遠山さんと胸骨圧迫による心臓マッサージを続けた。男性は病院に搬送され、一命を取り留めた。

 島田さんは「以前に心肺蘇生の講習を受けていたのが役に立った」と語り、遠山さんは「とにかく処置を一生懸命するだけだった」と振り返った。

 感謝状を贈った組合管理者の井上健次・毛呂山町長は「いち早く心肺蘇生法が行われたことで、傷病者が社会復帰できるまでになった。心から感謝したい」と話した。

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