閉校する大宮西高の58年振り返る そごう大宮で「青春」パネル展 今月、最後の卒業生送り出して幕下ろす
2020/03/05/00:00
今月閉校するさいたま市立大宮西高校の58年の歴史を振り返るパネル展が31日まで、さいたま市大宮区桜木町のそごう大宮店3階連絡通路で行われている。同校から提供を受けた卒業アルバムなどの中から、昭和の時代から続く校舎、校内やグラウンドの様子を写した写真、重層体育館や校内のシンボル「稲荷塚古墳」が分かる航空写真などが展示されている。
さいたま市立大宮西高校は1962(昭和37)年、大宮市立高校として開校した。63年に県大宮西高となり、94年に大宮市立大宮西高に。2001年、さいたま市誕生とともに現在の名称となった。昨年4月に中高一貫の市立大宮国際中等教育学校に改編。今月、最後の卒業生を送り出し、幕を下ろす。
同高卒業生有志から展示の申し入れを受けたそごう大宮店が、同店とともに大宮区にある高校を見送りたいとの思いで、より多くの人の目に触れる連絡通路を会場として提供したという。
展示のデザインを担当した同高卒業生(2012年卒)でデザイナーの井坂彩乃さん(27)によると、教室の黒板を模したメッセージボードを設置し、自由に西高への思いを記せるようにしたほか、往年の制服をデザインした「顔出しパネル」も用意し、来場者に楽しんでもらうという。井坂さんは「私たちの母校、校舎がなくなってしまうことを知ってほしい。この場所で、仲間と過ごした自分の青春を思い出してほしい」と来場を呼び掛けている。
31日まで午前10時~午後8時(17日までは午前11時~午後7時)。観覧無料。