埼玉新聞

 

<新型肺炎>さいたまの40代女性が感染 利用者感染の大阪のライブハウス訪問、新幹線などで帰宅

  • 臨時記者会見で市内在住40代女性の新型コロナウイルス感染を報告する清水勇人市長=6日午後、さいたま市浦和区

 さいたま市は6日、清水勇人市長らが臨時会見を実施し、市内で初めて、市内在住40代会社員女性が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと発表した。女性は2月23日、各地で利用者の感染が報告されている大阪市北区のライブハウス「Soap opera classics―Umeda」を訪れており、悪寒、せきなどの症状があることから6日午前、市保健所に相談。PCR検査の結果、同日午後、陽性と判明した。

 午後7時から行われた会見に出席した市保健所の西田道弘所長によると、女性は一人暮らし。海外渡航や肺炎患者との明確な接触歴はなく、2月23日に大阪のライブハウスを訪れ、25日に新幹線などで帰宅した。その後、今月5日まで、東京都内の会社へJR線で通勤していたという。

 今月2日に若干の悪寒の症状があり、市販薬を内服、4日ごろからせきの症状が出始めた。5日に勤務先に相談したところ、早退を勧められ、同日午後3時にマスクを着用して帰宅した。

 女性は感染が判明した6日午後から、隔離のため医療機関に入院。せきはあるが、当初から高熱などの症状は見られず、状態は安定しているという。

 西田所長は、女性の勤務先がある東京都などと情報共有し、濃厚接触者の有無を含め、さらに詳しい女性の行動履歴把握に努めるという。

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