埼玉新聞

 

<新型肺炎>新たに1人感染、富士見の男性会社員 札幌で友人と会食、都内勤務先から帰宅後に発熱

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 県は8日、富士見市の40代の男性会社員が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。男性は2月末、感染が相次ぐ札幌市内を訪れていた。容体は安定していて8日中に県内の医療機関に入院する。県は札幌市と連携して行動歴や濃厚接触者などを詳しく調べる。

 男性は1人暮らし。3日、都内の勤務先から帰宅後の深夜に38度の発熱があった。4日、38・5度の熱があり、仕事を休み県内医療機関を受診。処方された薬を服薬し、夜には37・5度まで下がった。5日も仕事を休み平熱に戻るも、夜に38度まで発熱するなどの症状があった。

 6日も39・2度まで発熱し、県の帰国者・接触者相談センターに電話相談。夕方、同センターから紹介の別の医療機関を受診し、肺炎の診断を受け検体採取。8日にPCR検査で陽性が確認された。

 男性は札幌市出身。海外への渡航歴はないが、2月26~27日まで飛行機で同市を訪れ友人と会食などをした。4日以降、仕事を休んでいるが、最初に受診した医療機関の関係者が濃厚接触した可能性もあるとみて調査を進める。

 県は9日、専門家らで組織する新型感染症専門家会議を開き対策を協議する。

■40代男性の経過

3月3日

出勤。深夜に体温38度の発熱

4日

仕事休み。体温38・5度の発熱。県内A医療機関受診。風邪の診断。服薬後に体温37・5度

5日

仕事休み。体温36・5度。日中体調改善 夜に体温38度。せき症状、呼吸苦あり

6日

仕事休み。朝の体温39・2度。帰国者・接触者相談センターへ相談。夕方、県内B医療機関受診。肺炎の診断検体採取

7日

仕事休み。体温38・5度。せき軽減

8日

仕事休み。PCR検査で陽性判明。体温38・8度

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