埼玉新聞

 

闇サイトの強盗団、手渡し詐欺被害の女性狙う 容疑で逮捕 過去に女性が受け子に「1千万円ある」と話す

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 秩父市内の住宅に侵入しようとしたとして、県警捜査1課と機動捜査隊、大宮西、東入間、越谷、秩父署は9日までに、住居侵入と器物損壊の疑いで、いずれも住居不定、無職の男(24)、男(31)=いずれも同罪などで起訴、男(27)の男3人を逮捕した。県警は男らが闇サイトで知り合った強盗目的の犯行グループとみて調べる。

 逮捕容疑は昨年11月8日午前3時すぎ、秩父市の無職女性(77)方の敷地内に侵入。住宅の窓ガラスなど(計5万6千円相当)を壊した疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 同課によると、男らは工具を使って窓ガラスを壊したが、ガラスは割れず住宅内に侵入できなかった。女性は1人暮らしで自宅にはおらず無事だった。

 女性方では同年10月末から11月中旬にかけて、何者かが侵入しようとする事件が計3回発生。県警は防犯カメラの捜査や供述などから、男らと特定した。

 同年10月23日には、女性が警察官を名乗る男に現金約2500万円をだまし取られる手渡し詐欺事件が発生。女性はその際、受け子の男に「他にも金庫に現金1千万円ぐらいある」と話したという。

 男らは何者かを介して女性方に現金があることを知り、強盗目的で侵入しようとしたとみられ、「縛ってでも強盗してでも取るつもりだった」などと供述しているという。

 男らは昨年11月にさいたま市大宮区の住宅で発生した強盗致傷事件についても関与をほのめかしており、県警は余罪があるとみて調べる。

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