埼玉新聞

 

将来に期待!2級建設機械施工技士に合格、いずみ高3年の男女 県内土木系高校生で初 恩師が語る勉強法は

  • 「地図に残る仕事をしたい」と話す県立いずみ高校環境建設科3年の(左から)篠原伊吹さん、西見菜穂さん、林大地さん=さいたま市中央区の県立いずみ高校

 さいたま市中央区円阿弥の県立いずみ高校環境建設科3年の篠原伊吹さん(18)、林大地さん(18)、西見菜穂さん(17)がこのほど、「2級建設機械施工技士」の学科試験に県内土木系高校生で初めて合格した。「技術で誰かの役に立つ仕事をしたい」と話す3人は、今月11日に同高校を卒業し、4月から、技術者、公務員として、それぞれ希望に満ちた社会への一歩を踏み出す。

 2級建設機械施工技士は、機械を用いた施工で運転・施工業務に携わり、運転技術者や一般建設業現場の主任技術者として施工管理を行う国家資格。3人を指導した同科の鳥羽英司教諭(45)によると、土木工学をはじめ、難解な筆記試験へ向け、過去問題を徹底的にマスターするなど、授業外で「特訓」を重ね、目標を達成したという。

 土木を「人の助けとなる仕事」と話す篠原さんは「過去問を初めて見た時は厳しかったが、試験では手応えを感じた。将来は地図に残る仕事をしたい」と希望を話す。林さんは「合格をうれしく思う。実習も授業も楽しい高校3年間だった。技術を生かし、人の役に立つ仕事をしたい」と笑顔を見せる。

 土木系女子「ドボジョ」として、とびや土木施工管理技士などと合わせて同資格に合格した西見さんは「何かを専門的に学びたいと思っていた。皆さんが安全に暮らせるまちづくりに貢献したい」と目を輝かせた。

 鳥羽教諭は「皆、よく頑張ってくれた。卒業後も技術を生かし、若い力で土木業界を盛り上げてほしい」と努力を評価し、将来へ期待を寄せた。

ツイート シェア シェア