埼玉県川口市内の路上で起きたトルコ国籍の男同士による切り付け事件で、県警組織犯罪総合対策本部と武南署の合同捜査班は14日、殺人未遂の疑いで、住所・職業不詳、トルコ国籍の男（24）を新たに逮捕した。この事件の逮捕者は6人目。

　逮捕容疑は共謀の上、7月4日午後8時半ごろ、川口市安行原地内の路上で、刃物のようなものでトルコ国籍の男性（26）の頭部や顔面、腹部などを切り付けて全治不詳のけがを負わせた疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

　国際捜査課によると、男らは同市内で男性が乗った車を複数の車で追いかけ停車させ、下車した男性を複数人で襲った。その際に右腕を負傷し同市内の病院へ搬送され、その後東京都文京区の病院へ転院。今月14日に退院したため同院内で逮捕した。

　県警はほかにも複数人が事件に関与しているとみており、男性らが何らかのトラブルを抱えていたとみて、男らと男性の関係性や事件の原因、経緯などを詳しく調べている。