<新型肺炎>少しでも思い出に残る卒業式に…入間ケーブルテレビが地元中学校の卒業式を放送へ
2020/03/14/00:00
県内各地の中学校で13日、卒業式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、在校生や来賓の参加を見送るなど、規模を縮小して開催する例が目立った。一方、地元のケーブルテレビ局が式の模様を収録し、後日放送するなど、少しでも思い出に残るものにする取り組みも見られた。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、卒業式の規模を縮小した入間市の中学校で13日、卒業式が行われた。同市では、来賓やPTA役員、保護者は参加せず、卒業生と教員のみが参加する形式が取られたが、少しでも思い出に残る卒業式にしてもらおうと、市内のケーブルテレビ局が全中学校の卒業式を収録し、後日に放送することになった。
入間市久保稲荷の向原中学校(松本武雄校長)では、参加した卒業生、教員は全員マスクを着用。式は卒業証書授与、校長による式辞、卒業生代表による別れの言葉のみで簡素に行われ、一連の模様をケーブルテレビ局のカメラが映像に収めた。
松本校長は「新たな出会いを大切にし、皆さんの良さを発揮して日々成長し、素晴らしい人生を切り開いてほしい」と式辞を送った。
卒業式を終えた及川裕太さん(15)は「保護者も在校生も含めて全員で卒業式を行いたかったが、卒業生だけでも式を行えてよかった」。式に参加できなかった保護者には「家に帰ってから感謝を伝えたい」と話していた。
この日収録された各中学校の卒業式の模様は、15日に入間ケーブルテレビで放送される予定。