埼玉新聞

 

新大宮上尾道路、開通へ整備本格化 首都高、与野JCTから上尾まで延伸 10年かけての整備動きだす

  • 新大宮上尾道路開通区間の状況

 新大宮上尾道路の有料道路事業の整備が具体的に動き出す。一部区間で2017年3月に有料道路事業許可を得たさいたま市中央区の首都高速道路・与野ジャンクション(JCT)から上尾市堤崎の上尾南インターチェンジ(IC)までの約8キロで、有料道路分の高架構造や一般道路部分の拡幅などの都市計画事業が13日、国などから承認された。これにより用地買収など、現場での具体的な作業が実施できるようになり、10年程度をかけての整備が動きだす。

 関東地方整備局大宮国道事務所(さいたま市北区)と首都高速(東京都)では、有料道路事業の許可を経て、共同で事業を進め、地質調査や道路設計などを行ってきた。同日、都市計画事業の承認を受けた。

 受けたのは主に高架構造の4車線の自動車専用道路についてと、一般道路の国道17号新大宮バイパスの与野JCT付近から国道16号と接続する宮前IC付近まで約5キロの道路拡幅となっている。4車線の高架構造は同JCTから同ICまでが幅員18・75メートル、同IC以北は20・50メートルで整備することになる。高架部分の色彩などは、景観検討会議で議論が進められている。

 道路拡幅は新大宮バイパスの両側に植樹帯を設置するのが目的。現状の幅は歩行者道含め36・5メートル。都市計画に関する法令では市街地での道路整備時に、環境に配慮し植樹帯を設けることになっている。そのため主に幅を6メートル増の42・5メートルとし、上下線両側に植樹帯を設ける。宮前IC以北は現状の57・0メートルで変更はない。

 今後、拡幅部分の用地買収に向け、沿線地域との協議が始まり、有料道路部分の整備が具体的に進捗(しんちょく)する。

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