埼玉新聞

 

<県庁前で妻殺害>包丁をリュックサックに入れ、待ち伏せ 逮捕の夫、事前に準備した計画的な犯行か/県警

  • 埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 さいたま市浦和区の県庁前の路上でさいたま少年鑑別所職員浅野法代さん(53)が殺害された事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された夫(51)が、「近くで待ち伏せしていた」と供述していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。「包丁をリュックサックに入れていた」との供述も判明。県警は事前に準備した計画的な犯行とみて詳しく調べる。

 捜査関係者によると、法代さんは自転車でJR浦和駅方面に向かっていたとみられ、現場に自転車が倒れていた。夫が法代さんを追い掛けて自転車を倒し、馬乗りになって包丁で刺すところを通行人に目撃されている。

 法代さんは鑑別所の隣の官舎に子ども3人と居住。夫は1年ほど前から越谷市内に1人で住んでおり、別居していたという。

 親族は県警の聴取に対し、数年前から家庭のことで口論があったと説明。夫は動機について「言いたくない」と供述しているという。

 浦和署は18日、夫の容疑を殺人に切り替え、さいたま地検に送検した。

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