埼玉新聞

 

現状復旧と損害賠償請求も…所沢ビッグモーター前の街路樹枯死、埼玉県が被害届提出 原因者の特定へ

  • ビッグモーター八潮店付近で枯れた街路樹周辺の土壌を採取する県環境科学国際センター職員=28日午後2時50分ごろ、八潮市中央2丁目

    ビッグモーター八潮店付近で枯れた街路樹周辺の土壌を採取する県環境科学国際センター職員=7月28日午後2時50分ごろ、埼玉県八潮市中央2丁目

  • ビッグモーター八潮店付近で枯れた街路樹周辺の土壌を採取する県環境科学国際センター職員=28日午後2時50分ごろ、八潮市中央2丁目

 中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前にある街路樹が不自然に枯れるなどしている問題で、埼玉県は18日に被害届を提出し、県警が受理したことが分かった。

 県道路環境課によると、被疑者不詳のまま器物損壊の疑いで被害届を提出。被害場所は7月28日の土壌調査で採取した検体から、除草剤成分のグリホサートが検出された所沢市小手指町5丁目4―1地先植樹帯(所沢店前)。

 土壌調査は所沢店前と八潮市中央2丁目5―6地先植樹帯(八潮店前)で、各箇所につき2検体を採取。所沢店前から検出されたグリホサートの濃度は、12ミリグラム毎キログラムと49ミリグラム毎キログラムだった。

 市販品の除草剤に含まれるグリホサートの1回の散布量は0・2~0・7グラム毎平方メートルで、検出された濃度を散布量に推算すると、0・6グラム毎平方メートルと2・1グラム毎平方メートルだった。

 県は原因者を特定し、現状復旧と損害賠償請求も行う方針。4日に土壌調査の結果を公表し、県警と協議して被害届を提出するとしていた。

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