自動運転バス、ニュータウンと鉄道駅結ぶ 安全性や乗り心地確認、実用化に向け毛呂山で実証実験
2020/03/21/00:00
毛呂山町のニュータウンと鉄道駅を結ぶ自動運転バスの実用化に向け、開発された路線用小型バスの実証実験が町内であった。町や民間事業者で構成するスマートシティ協議会(4団体)のメンバーが実施した。
公共交通が不足しているニュータウンから近くの東武越生線武州唐沢駅間の運行を目指しており、2030年までに導入計画を策定する方針。
実証実験は同町目白台のニュータウン内の公道で行われた。コースは目白台自治会館から学校給食センターまでの往復約2・6キロ。町の担当や町議会、県、国などから約50人が参加し、安全性や乗り心地を確認した。
一般車両や歩行者が行き交う中、ブレーキやアクセル、ハンドルが自動運転で制御されたバスは時速25キロほどで走った。後退しながらの切り返しなど途中、運転手がハンドルを手動で操作する場面も見られた。
今後、導入した際の経済効果や経費などの分析を進めていくという。実証実験に当たり、井上健次町長は「将来、自動運転バスが町の隅々まで走ると確信している。技術の粋をしっかり確かめてほしい」と参加者に呼び掛けていた。