埼玉新聞

 

峠で12キロ暴走、スポーツカーで競争 容疑の会社員ら逮捕 ローリング族に悩む近隣住民が情報提供/県警

  • 飯能署=飯能市双柳

 飯能市の山岳道路で暴走運転をしたとして、県警交通捜査課と飯能署の合同捜査班は12日、道交法違反(共同危険行為)の疑いで、上尾市菅谷3丁目、会社員の男(25)、当時19歳で専門学校2年の元少年(20)=寄居町=を逮捕した。

 逮捕容疑は昨年12月16日午前1時半ごろから同2時5分ごろまでの間、飯能市内の国道299号で、高速度で走行する暴走運転をした疑い。

 同課によると、現場は片側1車線でカーブが連続する山岳道路。男らはスポーツタイプの普通乗用車にそれぞれ乗車し、約12キロにわたって前後で走りながら競争していた。最高では指定速度を30キロ超える70キロ以上で運転していたという。

 昨年夏ごろから、「休みの前日に高速度で走っている車がいる」と近隣住民の情報提供があり、県警が捜査していた。同課の捜査員らが容疑者らの犯行を確認。いずれも容疑を認めているという。

 峠のカーブを高速で走り抜ける集団は「ローリング族」と呼ばれ、暴走による騒音が近隣住民を悩ませており、同署などが暴走抑止キャンペーンを行っていた。

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