オンラインフリーマーケットサービスで他人名義のクレジットカードを使って出品物を購入し転売したなどとして男女5人が逮捕された事件で、転売で得た犯罪収益を暗号資産に替えて送金したとして、埼玉県警などは22日、組織犯罪処罰法違反（犯罪収益等隠匿）の疑いで20～40代の男女5人を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

　捜査関係者によると、5人はそれぞれ氏名不詳者と共謀の上、2021年8月ごろから22年1月ごろまでの間、オンラインフリーマーケットで不正入手した他人名義のクレジットカード情報で購入した商品の転売益で国内の暗号資産を購入し、指示役の共犯者が開設した海外の暗号資産業者のアカウントに送金した疑いが持たれている。

　県警などはこれまでに不正購入した商品を転売し、国内の暗号資産を購入したとして5人をいずれも電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕。その後の捜査で今回の関与が浮上した。一連の送金は犯罪収益の資金洗浄などに使用されていた可能性があり、県警は5人の余罪や共犯者などについて捜査を継続している。