埼玉新聞

 

<新型肺炎>みんなと会えてうれしい…久喜の小中学校、3日間の補習 先生や友人と再会、子どもに笑顔

  • 久しぶりの授業に取り組む児童=25日午前、久喜市立青葉小学校

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための一斉休校で、新年度学校再開の方針が出たことを受け、久喜市は25~27日まで3日間、市内小中学校で補習授業を実施する。

 市教委によると、臨時休校が長期化し、子どもたちの間に生活習慣の乱れや学習の遅れを心配する意見が寄せられているという。補修授業は1日3時間程度。未履修の学習内容を中心に授業を行う。マスク着用、検温、アルコール消毒、机を離すなど感染予防を徹底。市内で感染者が出た場合は中止する。

 同市青葉の市立青葉小学校では25日、6年生を除く1~5年生が登校。子どもたちは先生や友人と1カ月ぶりに再会した。マスクをした子どもたちが、換気のため窓を開けた教室で、学習に取り組んでいた。

 休み時間に補習授業について話を聞くと、子どもたちは「久しぶりにみんなと会えてうれしい。ずっと家にいてもつまらない。学校で勉強をする方が楽しい」と笑顔を見せた。

 同校では、3日間のうち通知表の受け渡しと春休みに向けた指導を除く、7時限分を未履修の単元の補習などに充てる。次年度の4月以降に持ち越しにくい内容を優先した。卒業式は終わったが、6年生も一部登校するという。

 青山里美校長は補習授業の実施について「習熟したかどうかの確認を含め、家庭学習では限界がある。7こま増えることはかなり大きい。親からの反応も好意的です」と話していた。

ツイート シェア シェア