“日本一の桜回廊”全長20キロ超、歩いてめでる桜の並木 さいたま・見沼田んぼ、撮影スポットも点在
2020/03/26/00:00
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。国内でも感染防止のため、各種イベントが自粛となっている。桜は咲いてもうたげはできぬ。春なのに、ため息また一つ。「ああ、コロナが恨めしい」と思っているあなた。だったら、人から2メートル離れて歩きながら桜をめでてみるのはいかがだろうか。人混みができそうな超有名スポットではなく、地元で愛されているちょっと穴場な名所を紹介する。桜の花を見て“コロナ疲れ”の心を癒やしてみては。
さいたま市見沼区や緑区などに広がる見沼田んぼ。その中を流れる見沼代用水沿いに全長20キロ超にわたって約2千本の桜並木があり、“日本一の桜回廊”と呼ばれている。
桜並木は地元団体らにより植樹され、以前は長さ約18・2メートルだった。2013年度から全長20キロを目指す「サクラサク見沼田んぼプロジェクト」が開始。有志らが寄付を集めて植樹し、17年3月に青森県弘前市にある20キロの桜並木を超え、散策できる桜回廊として日本一になった。
回廊には昔からソメイヨシノが多く咲いていたが、新たにミヤビザクラ、エドヒガンなど違う品種を植樹したため、開花の時期が異なり、桜の花を長く楽しめるという。現在はソメイヨシノが満開で、週末ぐらいまで見頃。
市民の森・見沼グリーンセンター周辺では見晴公園のシンボルである風車と一緒に、緑区大牧周辺では見沼代用水西縁の両岸など、絶好の撮影スポットも多く点在。各地にベンチやトイレ、案内板なども設置され、散策しながら桜を楽しめる。
【メモ】さいたま市緑区見沼など。市民の森・見沼グリーンセンター周辺はJR土呂駅東口から徒歩約10分、見沼自然公園周辺は大宮、浦和駅などからバス。問い合わせは、市見沼田圃政策推進室(電話048・829・1413)へ。