4歳長女を死亡させた疑い、地検が両親を起訴 下半身に何も着せず廊下に放置 死亡時には全身にあざ
2020/03/28/00:00
伊奈町の住宅で2017年12月、長女の岩井心ちゃん=当時(4)=に十分な食事を与えず適切な医療を受けさせなかったとして両親が逮捕された事件で、さいたま地検は27日、保護責任者遺棄致死の罪で、父親(30)と母親(28)をさいたま地裁に起訴した。裁判員裁判で審理される。
起訴状などによると、父親と母親は共謀の上、17年12月上旬ごろから、自宅で心ちゃんの下半身に何も着せずに廊下に放置するなど、適切な医療を受けさせたり、生存に必要な保護をせず、同月21日、脱水や低栄養状態に基づく低体温症で死亡させたとされる。地検は認否を明らかにしていない。
地検によると、両親はお漏らしする心ちゃんに暴行や食事制限などの虐待を加えていた。同月には低栄養状態で食欲が低下していたのを認識。お漏らしして体を拭く際に過度に股を開いたり伸ばしたりした。そのために心ちゃんは内転筋などが断裂して腰が曲がり、正常に歩けない状態だった。
県警は6日、保護責任者遺棄致死容疑で、両親を逮捕。心ちゃんは死亡時、全身に数十カ所のあざがあり、両親は「しつけのために暴行した」などと話していた。