県職員人事、副知事ら特別職5人を一新 大野知事の就任後初 女性管理職、人数・割合とも過去最高を更新
県は27日、2020年度の職員人事異動(4月1日付、教育局、県警を除く)を発表した。異動対象は前年度比116人減の2348人で、主査級以上の役付職員が1590人、一般職員が758人。大野元裕知事が就任後、初めて着手した新年度の人事で特別職の5人を一新した。副知事に下水道事業管理者の砂川裕紀氏(61)と、国土交通省近畿地方整備局企画部長の橋本雅道氏(52)が就任する。公営企業管理者に埼玉県信用保証協会専務理事の高柳三郎氏(61)、下水道事業管理者に知事室長の今成貞昭氏(59)、教育長には県立浦和西高校教頭の高田直芳氏(61)が就く。
女性の職域拡大と登用を進め、副課長級以上の女性管理職は101人、管理職に占める女性の割合は11・3%で、人数・割合ともに過去最高を更新した。女性の役付職員(主査級以上)も988人で、役付職員に占める女性の割合は23・4%となり、人数・割合ともに過去最高となった。
知事室長に県民生活部長の小島康雄氏(58)、企画財政部長に政策・財務局長の堀光敦史氏(56)、県民生活部長にはスポーツ局長の山野均氏(59)を起用する。
昇任は前年度より18人多い523人(事務職263人、技術職260人)。部長級への昇任は12人で、副部長級への昇任は20人。農林部長に大里農林振興センター所長の強瀬道男氏(58)、総務部税務局長に秩父地域振興センター所長の坂本泰孝氏(59)、県民生活部スポーツ局長に副部長の大浜厚夫氏(58)が昇任。
女性職員の登用では、総合調整幹(部長級)に女性で初めて農林部長の牧千瑞氏(59)が就任。女性初の財政課長には総務省から出向している地域政策課長の古賀祐子氏(34)が就く。
大野元裕知事は27日の記者会見で人事について、「自らの職責に目を向けることは当然だが、コロナウイルス対策真っただ中で、自らの職責とワンチームを両立する幹部職員を登用した」と述べた。
新規採用は事務職112人、技術職148人の260人(うち女性116人)。定年、勧奨退職者は前年比29人増の308人。