埼玉新聞

 

16歳の「博士ちゃん」が小中学生に解説! 日本盆栽協会・最年少会員の清水さん 盆栽美術館、剪定体験も

  • 盆栽の剪定を子どもたちに教える清水ちえりさん(左)=19日午後、埼玉県さいたま市北区の大宮盆栽美術館

    盆栽の剪定を子どもたちに教える清水ちえりさん(左)=19日午後、埼玉県さいたま市北区の大宮盆栽美術館

  • 盆栽の剪定を子どもたちに教える清水ちえりさん(左)=19日午後、埼玉県さいたま市北区の大宮盆栽美術館

 埼玉県さいたま市北区の大宮盆栽美術館で19日、「未来のリーダーたちへ~世界で活躍するために日本の文化“盆栽”を学ぼう」が開かれ、「盆栽博士ちゃん」としてテレビに出演している早大本庄高校1年の清水ちえりさん(16)=群馬県高崎市=が、小中学生向けに盆栽を解説した。約30人の親子連れが集まり、清水さんの講演を熱心に聞き入った。

 清水さんは小学4年生だった2017年に祖父に連れられて訪れた「世界盆栽大会 inさいたま」で、盆栽に出合った。日本盆栽協会の最年少会員で、盆栽展の最高峰である「国風盆栽展」で史上最年少の12歳で入選した。

 清水さんは講演会で、自身が用意したスライドやクイズ、同館が発行する学習ノートを用いて、小中学生向けに盆栽の歴史や魅力を分かりやすく解説した。盆栽を身近に感じてもらおうと、清水さんが今回のために用意した五葉松の木を使って、剪定(せんてい)の体験も行われた。

 「世界で活躍するために」のテーマは、清水さん自身が考えた。海外の人と交流するようになり、盆栽の話を通して、多くの出会いが生まれたという。清水さんは「世界で活躍するには英語を学ぶだけでなく、日本の文化を学ぶことも大切」と語りかけた。

 参加した東京都目黒区の小学6年小林優記さん(11)は自身でも盆栽を育てており、「楽しかった。水やりの必要性が分かった」と話した。戸田市の中学1年佐藤舜一郎さん(12)は「初めて(枝を)切ってみて、緊張した。この経験を生かして育ててみたい」とうれしそうに話した。

 清水さんが同館を初めて訪れたのは7年前。「まさかここで講演をするとは思わなかった」と喜びつつ、「目の前で表情や反応を見ることができてよかった。これをきっかけに盆栽を始めてほしい」と期待を込めた。

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